成長株買いでも損切りは必須。

金融機関に勤めるサラリーマン投資家の
長田淳司さんの本を読んだ。

1981年生まれの彼は
サラリーマンだからこそできる投資法を模索し、
2005年から50万円スタートの
2018年までに2000万円の資金をつぎ込み、
2021年現在7000万円の資産を築いている。
つまり15年で2000万円→7000万円(約3.5倍)。

その過程にてライブドアショックや
リーマンショックでの損失で
貯金をほぼすべて無くして退場しようとした。
がそこから奮起して
「自分の何がダメだったのか」を内省し、
投資スタイルを変更していく。

・基本は買い。
・信用取引は心に余裕がなくなるから避ける。
・感情で判断してエントリーしない。
・資金管理せずギャンブル的にならない。
・売買のタイミングを分散する(1か月2か月毎に)
・成長株と配当株の資金投入割合【2:1】
・成長株の銘柄数は5~10で一点集中はしない。
・配当株は10銘柄以上でもOK
(資産7000万円の長田さんは約25銘柄保有中)
・株価が半分になったら損切りする。
(マイナスな会社ほど素早く損切る)

10倍高になったライザップ(2928)は
せっかくの含み益をほぼ無くし、
TATERU(1435)では損切りできずに
痛い損失を食らった。

ダメだと判断して損切りしたのは
オークファン(3674)とDLE(3686)

コロナで業績悪化の航空券のエアトリ(6191)
結婚関連のくふうカンパニー(4399)
は2020年7月で損切りした。

「損切りできる人が最後に勝つ」

ポートフォリオでマイナスが出ている銘柄は
早々に処分してしまい、
プラスの銘柄に資金を移動させていく。

投資の上手い人ほど含み益を抱えているということ。

●成長株探しの5つの条件

1:オーナー企業であること
2:上場10年未満であること
3:ビジネスモデルがユニーク
(10年後も必要されているか)
4:時価総額300億円未満の企業
5:増収増益を続けていること

参照:同じ小型成長株買いスタイルの
遠藤洋さんと比較してみよう

遠藤洋
「遠藤洋」の記事一覧です。

私はどちらがいいとは断言できません。
あなたが好きなようにやるといいと思います。

1つだけ言えるのは
二人とも成長トレンドに疑心が生まれたら
損切り撤退しているということ。

私はテンバガーなんて狙わなくてもいい。
株価2倍で本当に充分だと思う。
だから含み損が20%30%になったら切るべきだと思う。

そして利が出たら
その銘柄を追加でエントリーしてみること。
(「利乗せ」と言う)
そうすれば更に利が増大していくので
株価2倍でも利益額が5倍10倍になってくれる。

成長を信じているなら利乗せできるはずです。

長田さんの本にもあることですが、
含み益を利食いせずに我慢し保有し続けることは
本当にツライ。
だから運よく10倍株を買ってもそこまで耐えられない。
少なくとも私にはできない。
2倍でもキツイよ。

おそらくいつか長田さんは
数日数週間単位の売買である
スウィングトレーダーになると思う。

【追記】

長田さんは有料オンラインサロンを運営していますが、
運営会社は投資助言の登録を行なっていないと思われます。
金融商品取引法違反の可能性が高い。
長田さんは金融機関に勤めている。
それを知っているはずですが…

ホーム | 長田淳司の成長株投資

ついでに長田さんが
成長株としてオススメしないテーマを言うと

1、インフラ関連(ガス、電気、鉄道、航空)
→価格が国によって決定されている
なかなか値上げができない

2、携帯スマホ関連
→今やインフラとなっている

3、バイオ関連
→製品化まで赤字が続く

4、ゲーム関連
→人気となるゲームが分からない博打的

5、人材関連
→不況になったら早急に切られる業界
→不況時に買うならアリ

6、カタカナ系マンション会社
→売れ残り・供給過剰
→不況時に買うならアリ

7、パチンコ関連
→機関が買いたがらない

どんな時代でも成長株は存在します。
そんな銘柄を探し当てて
「いついくらで何株まで買うのか?」
それが難しい問題ですね。